2014年07月04日
2014年07月02日
繋がりの巧みさ
15話で、為替レート事件はドラマ内ではフェードアウトするように
ぺクトゥグループのジン・ジンホ会長にバトンが渡って行きます。
全く別の事件なのですが、スムーズなバトンの移行に一役買ったのが
こちらのシーン
為替レート事件で負けてしまった夜、、、、
パク・サンテ弁護士は、こんな事を呟きます。
大変な世の中だ、、、
銀行のような巨大な金融組織が外国資本に遊ばれ
韓国国内企業収奪しようとしている。
銀行はback to back契約を結んでいるから
手数料を抜いた全てを外国資本の元請けに納めていたらしい
これ、仮処分が認められたことに激怒した銀行がチャ・ヨンウ法律事務の弁護士を
監禁した事がありましたよね、、、その時に銀行側の主張がこちら、、
銀行側は被害会社からの納入金から手数料を除いた金額を
外国銀行に納める方式を採用しており、入ってこない納入金を
銀行側が支払い続けなければならず、経済的困窮が予想される。
って事は、銀行もこの裁判の行方には神経質になるのねーーー
でも、back to back契約も初めて聞きました、私。
引用サイトさまの説明によりますと
下請契約の契約条件を元請契約の契約条件と同一にすることを
back to backと言います。
つまり、back to backの契約では、
お客さんに対する元請の義務=元請に対する下請の義務
下請に対する元請の義務=元請に対するお客さんの義務
となるわけです。
契約でどんなにもめたとしても、最終的な負担はお客さんか
下請に行きますから、元請のリスクにはなりません。
要するに元請には安全でおいしい契約とも言えるわけで
ドラマの元請はYPモルガン、ゴールドリッジとされており、、、、
為替レート商品を販売した銀行も被害者だとは言っていないけれど
「なんだかなーーー」の気持ちになります。
そんなパク・サンテ弁護士の言葉がソクジュの心の奥に刻まれたかは確認できないが
ジン・ジンホ会長の依頼を断ったものの、最終的に引き受けます、、、。
開発したものの市場に出ていない焼酎をソクジュに「プレゼントだ」と差し出し
ゴールド・リッジとチャ・ヨンウ法律事務所の陰謀により
光も見ずに葬られようとしている運命の焼酎
庶民が慰められてきた韓国焼酎が強大な外国資本とチャ・ヨンウのために
奪われていいのだろうかーーー
こんな攻め方をされたら、、、、やっぱり引き受けたソクジュ
1つの事件がフェードアウトすると視聴者の盛り上がりも愕然と下がる時ってありますよね。
でも、こういう繋ぎがとても上手い見せ方をするドラマだと感心する。
「点」を気が付かれないようにたくさん打っておいて、ゆっくり線で結んでいく、、
だから、このドラマは面白いのだと改めて思う。
2014年07月01日
ジウォンのインタビューから
「改過遷善」終了から、一週間、、、、
日々、得体の知れない消化不良も薄らいできてはいるが、未だ完治ではない。
この気持ちだけは自分で理解しがたい、、、
時が過ぎるのを待つことしか出来ないのだが、ジウォン弁護士役のジン・イハンさんの
インタビュー記事に自分の感じる消化不良の一片を見た気がした。
元記事⇒☆
劇中チョン・ジウォンのキャラクターに対する詳細な説明があったら
視聴者が理解しやすかったのではと物足りなさが残ります。
チョン・ジウォンの隠された個人的な痛みなどを伝えられたら
もう少し楽に演技が出来ただろう。キャラクターに適応するのにも
思ったより時間が長くかかったし、これからと言う時に作品が終わった感じです。
本来シノプシスにはチョン・ジウォンが結婚、その後離婚をして、前夫人の死により
心を痛めるストーリーがあったが、時間的限界で演じることが出来ませんでした。
チョン・ジウォンに対する説明なしでキム・ソクジュとライバル構図を形成したことで
視聴者の方が理解するのは非常に難しく、申し訳ない気持ちだ。
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いや~このインタビューで少しスッキリした私も困ったものだが、
視聴者は制作者が自信を持って放送すると思っている、、、。
与えられたものが100%の作品だと信じて視聴するのだ。
「改過遷善」が未熟な作品だなど思っている人間はいないでしょう。
困難の中、渾身の力で成熟した作品に仕上げたと誰もが認める。
だから、逆に言えば、惜しくて、勿体なくて、残念で仕方ないのだ。
伏線を張り巡らす面白さまで視聴者に味あわせておいての
行き成り「ゴールです」と車から降ろされた気分なのだ。
でも、演じる側も「これからと言う時に作品が終わった感じ」と
同じ気持ちだったことがホッとする。
昨日記したジウォンの見せ場とも言える裁判官はかごの鳥のシーン(去る人と残る人)
いいシーンなんだけど、取って付けたような感覚に陥るのは私だけだろうか、、、。
あのジウォンだと実は判事に嫌気がさして弁護士に転身したととられても仕方ない。
この人の静かな中に燃え滾る野心が存在していたし、ソクジュへの対抗心は
どこかで接点がないと生まれなかったと思うだけに、私は虚脱感に襲われているのだと思う。
チョン・ジウォンが結婚、その後離婚をして、前夫人の死に心痛めるストーリーが
あったとは驚きの一言。
でも、ジウォンをヘッドハンティングしようとした際に、友人のユン・ジミン弁護士が
会長室に呼ばれ、ジウォンについて話していたのを覚えていますか?
ジウォンは、最高裁が最終目的ではない、、
母校での指導なら、外に出る可能性はあるが、扶養家族がないので、お金の必要はない
その「扶養家族がない」ってどういう意味?この微妙なニュアンスは訳し方の為かしらと
その時は感じました。実際、ヨンウ会長が「扶養家族がない?」と聞くのですが
ユン・ジミン弁護士は「個人的な事なので、、、」と曖昧な返事をしてスルーします。
この程度と言っては失礼だが、この伏線がジウォン弁護士の心の痛みのストーリーを
秘めていたのならば、このドラマはどれだけ多くの物を捨てたのだろう、、、と思う。
だから、残念で仕方ないのだ。
誰が悪いとか言及するつもりは無い、ただ、残念だ、、、、。
超くだらない呟き
ジャージャー麺は彼女にとって貧しい時代の象徴、、、
初め、このジャージャー麺の意味が解らなくて(笑)
貧しい時代の象徴の食べ物を一緒に食べるって、
それに、彼女が連れてきたのに「ジャージャー麺はきらい」と言うから
あなたと結婚して貧しい生活は出来ない、、、って意味なのかと
言葉の理解が足りない時は思った(笑)
全く別の意味だったのね、、、
ジョンソンも変わたという事なんですね☆
そして、ソクジュにジョンソンが歩み寄った、、、
この2人、妙にクールな感覚が似ていて、案外と上手くいくかもと思う。
かつてのあなたよりも、今のあなたをもっと知りたい、、、
ジョンソンって、いつも受け身の人に感じていました、私。
初め、7話でしたっけ事務所に登場した時の彼女には
「なんでしょう、、この人」と言う感じを漂わせていましが
でも、いつもハラボジや財閥家に操られる事で自分の地位を守ってきた人が
大きな決心をしたんだなーーーと、今回の彼女の言葉から感じた。
ジョンソンが、以前は松嶋菜々子、今はAKBの「ぱるる」に見えてしまう管理人☆
さて、ソクジュとの貧しい生活は出来ないーーー
と、彼女が思ったのではと、これまた勘違いした管理人でしたが
ソクジュが海外口座に今年6月までの海外顧問料を入れていましたが、凄い金額でしたよね。
そして、ソクジュの検察での取り調べに同席した弁護士キム・サンテは
チャ・ヨンウ法律事務のエースの収入が超高額な事を匂わす発言をしていました。
何となくね、、、ソクジュのお父さんの事務所が、いえ、あの事務所は立派ですよね。
ただ、室内が昭和の香りがすると言うだけで、苦労している町の弁護士に見えるから面白い。
さて、、、チャ・ヨンウ法律事務時代のソクジュの年収は定かではないが、
この方の年収は幾らかご存じかしら?
年収1500万・・・・・
乗り合わせたエレベーターで、ソクジュの質問に答えられず、、、ははは
その際に
1ヶ月の収入が105万円、1日当たり3万5千円でパートナー弁護士の時間を無駄にする奴は
・・・・・・・・・・・・・・・・他へ送れ☆と、言われていました(笑)
そっかーーー
超くだらない呟き、失礼しました☆
裁判の行方
チャ・ヨンウ法律事務所にとっても、流れを変える一発勝負だった
だいたい、、、「全員合議体」などと言う言葉を初めて聞きました、私。
私の理解が足りないのかもしれませんが、この為替レート事件の裁判は
一括裁判でないと14話調停の際に話題に出ていました。
加入した経緯や詳細が違う為に一括には出来なかったとソクジュは話し、
その為に沢山の訴訟が起き、裁判所も大変だと判事さんも言っていました。
そこを逆手にストーリーは進みます、、、。
言い換えれば、為替レート事件の裁判が柔軟性を持ってしまった、、、、。
今回の全員合議体は為替の変動で事業自体は黒字に好転する企業が起こしたもの。
「条件づけ」と言えばそうだが、素人の私からすると正に「論点ぼかし」に感じる。
(本編の「論点ぼかし」の言葉はパクったが、繋がりはありません(・∀・))
素朴な疑問だけれど、その膨大な訴訟をソクジュ1人でやっていたとも思えないが、、
でも、ストーリーの流れから考えると複数を担当していたと推察できる。
実際、日本の弁護士さん達はかなりの数の案件を抱えていると、
弁護士さんのサイトには記載があるが、、、、
だから為替レート事件の概略はわかっても、他の事件のようにスッキリと言う感じではない。
ただ、「改過遷善」はどの事件も、その後どうなったーーというように中途半端に
フェードアウトするのだが、今になって法廷や裁判がメインのドラマじゃないのだから
これでいいんだと思えるようになった。
法廷や裁判だけでも十分に面白いクオリティ故に、細かい追及をした自分を反省している。
この全員合議体に持ち込まれた案件は、完全にチャ・ヨンウ法律事務所に
狙い撃ちされたと言っても過言ではない。
争点がシンプルで、進行を早める事が出来て、銀行側の過失が大きくない案件を探し
全員合議体に持ち込むことで、複数の裁判部に割り当てられる案件に先立ち
銀行側は悪くないと言う流れを作ろうとしている。
ここで、その流れが完成すれば、この先の裁判でも同じ論理を用いて
判決を言い渡すことが予想出来る事からも、この裁判の重要性をチャ・ヨンウ法律事務側は
痛いほど認識している。
一方のソクジュ、、、
被害社長達は、最高裁が「この事件を重要な事件ととらえていると」喜びますが
ソクジュは13人が同じ傾向の判事ばかりである事を危惧しますね、、。
そして、ソクジュの父も今の最高裁の状態を嘆くのです、、、。
この時点で結果は分かっていたとは思いたくない。
事実、13人の判事を納得させる主張を出来るかヨンウ会長はジウォンに確かめ、
檄を飛ばします。
この結果が
無罪とは罪がないと言う意味ではない、、、罪を証明できなかったという事だ。
と言うならば、正義の女神の存在価値がない。
法がどうの、、、正義がどうの、、、それ以前の問題だと思うと
やるせない思いでいっぱいになる。
そして、これがソクジュとチャ・ヨンウ法律事務のジウォン弁護士との戦いと言われても
ソクジュが戦った相手はジウォンではなく、腐敗が蔓延った正義の仮面を被った韓国権力
だった気がしてならない、、。