12話への個人的考え(追記)「改過遷善」を想う

2014年06月14日

交渉の顛末



「改過遷善」11話日本語付きを視聴した、、、、、。
難解過ぎる部分も多いが、自分なりに点から線になり、伝わる何かがあった。
やはりと言うべきは、圧巻はラスト46分前後からの12分間。


チャ・ヨンウ法律事務所を辞める時期が「今」なのか?という疑問が残った11話リアル視聴
でも、今回、「今だ」が分かった気がした、、、
だから光に引き込まれるようなラストのソクジュの姿が格好良いし、響くのだ。


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しかしながら、ドラマ途中の専門用語は日本語になっても、暫し「ポカ―――ン」
そこは改めて考えよう―――という事で、


まず、クォン会長が(仮病で)入院という事もあり、長男次男のバカ息子2人組みと
チャ・ヨンウ法律事務所副会長に対してソクジュが静かに戦い始めるのです。


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これも、ジョンソンの

何もかも証言して、会社をバラバラにして、、、、
そんな風に1人で外に出ていくことは出来ません

の言葉があったから、ソクジュが交換カードを持って交渉に向かったのだ


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ここまで書いてなのですが、この流れは11話全部ひっくるめてなので
ソクジュの辞表提出が何故「今なのか」をポイントに書いても、
非常にボケた記事になるかもしれませんが、、、
まっ、勘弁してくださいませ☆


さて、最終的な交換カードを示す前にクォン会長にジャブを入れる事で
ソクジュがある程度の状況把握をしている事がヨンウ代表の耳に入る。
それは、ソクジュにとっては計算済みな事ですが、、、


記憶を失ってもキム・ソクジュです


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そこでのヨンウ会長と副会長の会話から見えるチャ・ヨンウ法律事務所幹部2人のスタンス

・ソクジュは、海外資産の流れは心証だけで証拠を掴んでいるわけではないが
婚約者を助ける為なら検察に情報提供する恐れは排除できない(ヨンウ会長)

・ここまでが最大限の脅威でしょう(副会長)

・これ以上の把握は心配いらないが、ソクジュに恨みを買ってはならない

・集団訴訟をキムソクジュがしたら?(ヨンウ会長)
〈この集団訴訟については、後ほどソクジュの言葉として出てきます〉

・訴訟を起こすと言っても一介の個人の身分では何もできないですから
集団訴訟をソクジュが率いる可能性は無いのではないか(副会長)

・ソクジュが果たして持っている手札を全て見せたかどうか?(ヨンウ会長)

・クォン会長はそれでも孫娘なので彼女を心配しているだろうと思ったようだ。(副会長)

・記憶を失ってもキム・ソクジュです、、、そう甘く考えたのが不思議ですね(ヨンウ会長)

甘く考えてクォン会長に会いに行ったソクジュじゃないのですが、、牽制ですよね。
しかし、ヨンウ会長にすれば、ソクジュが脅威であるのは言葉からも伝わります。
この記憶喪失という壁を境に、ソクジュとヨンウ代表が片手はまだ繋いでいるが
もう片手はお互いの様子を探り合っている感じが独特で面白い


そして、交渉の場へ、、、

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そして、チャ・ヨンウ法律事務所が交渉の場、、
その場にヨンウ代表がいなくても、モニターをを通して見守っている事は
ソクジュには当然分かっている。


この場に臨むという事は、この日で、この法律事務所を去るという事だと理解した上
それでも、この交渉に100%の自信があったか、、、こればかりはソクジュに聞くしかないが
交渉としては100%の自信、あとはヨンウ代表次第だが、そこは今までの信頼を信じた。
そんな気がする、、、


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ソクジュの交渉ポイント

①被害者への弁済金額を上げる事を要求⇒ジョンソンを出す為

この場では、タユ証券とユリム証券の関係を具体的に指摘はせず、
「以前は23パーセントの株式を所持していたが、今回、新たに
証券を買収し53%の株を確保されましたね。
そこに法定管理で借金がチャラになったユリムセメントまで
付いて来るのですから、弁済できる力はあるでしょう。」
この言葉で、今回のからくりを把握している事を伝える。

ユリム側は、自分達ではなく台湾のユタ証券が買収するのだと主張するが
ソクジュにとっては、既に、その事は争点ではない。
ほぼすべての状況を把握した上で、ユリム側が弁済額を上げざる得ないように
していくのも交渉術の1つなのでしょう。

ユタ証券を使いユリム証券を買収しても、残る資金がありますね、、
その残った資金を弁済に充てる事で、ジョンソンさんは出てこれるでしょう

この時点で「はい、、わかりました」という人たちなら、こんな事態にはなっていない。
当然、「資産は、海外投資をして、、」と話すユリム側の話などソクジュはスルー!


②弁護士選任届 

以前に、こんな記事を書いた事があります、、

(ジョンソンが)ソクジュを新しい弁護士として指名し戦ってくれると面白い。
まあ、その場合は、ソクジュが手を引く事にした為、その他にも理由はあるが、チャ・ヨンウ
法律事務所と分けて担当した弁護士を解任させるわけだから、問題も発生しーーーー
もう、そろそろ法律事務所を去ってもいい頃だから、辞めちゃえ☆
実際、本日11話でチャ・ヨンウ法律事務所を去るようですが、、、、
さて、どの様な展開を見せてくれるか・・・・


あーーやっぱり選任届をジョンソンは書いたんだーーと思った管理人。
結局のところ、ソクジュ、ジョンソンVSユリム、チャ・ヨンウ法律事務所というのは
表面化しない為に、こんな交渉をしたのですが、、、。
ジョンソンの意志は、今ここに居るソクジュそのものであると言う証が選任届なわけで
裏切られたのを知って「出たい」と思うと同時に、「それでも会社を守りたい」というのは
私のような者にすると、「中途半端な奴だな、、どっちか1つにしなさいよ」と思うが
財閥の孫娘が弁護士を自分の意志で解任し、ソクジュを選任する事ですら
ジョンソンにとっては勇気の居る事だったと察する。


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③クラスアクションの訴訟をソクジュが手伝うと宣言

この訴訟が、ヨンウ代表が危惧した「集団訴訟をキムソクジュがしたら?」であると思います。
まずは、「クラスアクション」の説明から
アメリカでの民事訴訟の一種で集団訴訟に関する手続き。個々の利益帰属主体が個々に訴訟手続きをしなくても、その代表者による訴訟を提起し、消費者の権利を一括して行使する権限が認められている。で、今回のユリムグループ事件の場合
ユリムグループ側は、少額債権団は訴訟を放棄すると考えている。

ドラマ本編でも、ジユンと叔母さんチャ・ヨンウ法律事務所以外の弁護士に相談に行く。
(既にユリム側の弁護を引き受けているので、双方代理で自分の事務所では
面倒は見れないと、、ジユンは叔母に伝えています)
その時に、300万の被害で訴訟をしても弁護士費用その他を払えば何も残らないという
現実に落ち込むシーンがありました、、、ここに繋がっていたのですね。
こんな風に、ジユンの叔母のように少額訴訟団の訴訟を放棄するという事は
ユリム側は多額投資家の訴訟リスクの為の予算が900億で済むという事になる。

しかし、そんな不条理はまずいので、今回のように同様の被害を受けた人が大勢いる場合
一部の被害者が全体を代表して訴訟を提起する制度が出来たということになる。
しかし、現実的には集団の中で内紛が起き、集団訴訟に進むケースは稀なのでしょう。
そんな現実を知っての集団訴訟はないと考えていたユリム側にソクジュが

私が、その訴訟を手伝います、、、

カッコイイーーー痺れたーーーーー
多分、こんなツボは私だけだと思いますが(笑)

ヨンウ代表は、「ソクジュが、持っている手札を全て見せたか」と心配していましたが
私的には、「弁護士 キム・ソクジュ」という存在が最後の切り札だったと思うのです。
どんな証拠を突きつけられるよりも怖いはずです、、、
それも、ヨンウ会長が誰よりも脅威に感じているはずです、、

当然と言いますか、ソクジュの言葉に対してユリム側は
・このように露骨に双方代理をすると脅迫するなんて、、、

・チャ・ヨンウ法律事務所をこれ以上信用して任せることは出来ない

こんな事を言いますが、ソクジュは「今日付けで、事務所に辞表を出しますから」と
「かつての自分がした事への苛立ち」やヨンウ会長に言った通り「このままいても
満たすことが出来ない期待の為に傷が深くなる、、、」と理由は沢山あるにしても
「今」「今日」という最大の理由は、「弁護士 キム・ソクジュ」をカードに交渉、、、
交渉とは言葉だけで、確かに静かなシーンではありますが、実際はソクジュが
ユリム、チャ・ヨンウ法律事務所に喧嘩を売った状態ととられても致し方ない。
そうまでしても、助けたかったのでしょうね、、ジョンソンを。
愛があったか、、、それとも、自分が作った計画から始まった事で巻き込んだ責任なのかは
問わないが、、、、助けたかったのは事実だ

この後、辞表を出した際に

今回の訴訟には参加しません。それが道理ですから

こんな事を話すのですが、その世界、その業界でのルールや道理は必ずあるわけで、
今回のソクジュの自分の所属するチャ・ヨンウ法律事務所のクライアントに向けての行動は
本来は許されるはずもないことだと思ったりする。だから、「今」「今日」になるのだけど、、

この時、実は伏線なのか、、予告なのか、そんな会話が自然に入っています。
ソクジュが集団訴訟を受け持つという事は、双方代理になりますね。
この「双方代理」はチョン・ヘリョンの裁判冒頭でもありましたから、ご記憶に有るかと。
そして、今回、何気にユリム側から

本気か?
チャ・ヨンウ法律事務所は今ぺクトゥグループとも双方代理で
訴訟中じゃないか?


こんな会話があり、ソクジュが辞表を出した後にヨンウ会長と副会長が同様の事を話します。
で、ぺクトゥグループって何?と思った。
で、、、そのぺクトゥグループのジン・ジンホ会長がこちら


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12話で登場なさった、、超個性的なお方、、、、
何気に紹介している「改過遷善」って、凄い!


④検察に資料提供をする

まだ終わらない、、、長っ、この記事(笑)
適当にスルーしてください( ´∀`)つ

ここまで、ソクジュが本気を見せても悪足掻きをするユジン側。
クォン会長のもとを訪れた際も、「海外資金の流れは全部は把握していない」と
思われていたソクジュに

海外資金は推定ではなく証明をしなければならない
君はその流れを知らないだろう、、、、

こんな事を言うのですが、それを逆手にソクジュは検察を味方にちらつかせる。

・ジョンソンさんは全ての陳述を覆します、、検察も喜んで捜査してくれるでしょう

・海外投資ですか、、4カ所はウソであることを確認したのですが
その資料を提出すれば検察の捜査は非常に簡単になるでしょう


でも交渉事って、汚い言い方ですが、お互いのメンツを保ちつつ落としどころを
見つける事でもあると思うのです。ただ、今回の場合は、後でヨンウ会長も話しますが
「失うものが無い奴に、勝てはしない」
まさにソクジュには失うものが無いと言うよりも、記憶喪失になった事で何もない状態に
あり、ソクジュのプライドなど事故で消えてしまったわけで、、
だから、こんな大胆な交渉が出来たのだと思う。

⑤妥協案提示

後に、ヨンウ代表は「ソクジュが抜け穴を作ってくれた」と言いますが、この抜け穴提示を
「交渉」ととらえるか「汚い」とらえるかは、人それぞれなような気がします。
妥協案とは、多少の隠し資産を認めましょう、、、他は出してねという裏返しでもありますが

・対北事業に投資して損失を得た事する
香港経由で中国の事業所に投資した証明書で1兆2000億

・海外のダイヤモンド鉱山への投資
廃鉱同然の鉱山でも、5000億は可能

これは見なかった事にするから、弁済額を上げろ!と、、脅迫(笑)したというのが
ユリム、副会長とソクジュの交渉の顛末です。




お付き合い、、、感謝です☆
既に、11話は皆さまそれぞれで消化済みでしょうが、、、
何かの参考になる部分がありましたら、幸いです。













cookpine at 14:20│改過遷善11話 
12話への個人的考え(追記)「改過遷善」を想う